交通事故の被害者になったときはすぐに電話連絡!覚えておきたい事故後の連絡先は?

2020-03-14

交通事故の被害に遭ってしまったときは、まず身の安全を確かめることが大切です。自分で電話がかけられそうなときは、すぐに所定の連絡先に一報を入れて事故に遭ったことを伝えましょう。今回は、交通事故の際の連絡先について解説をします。

どこに連絡をすればいいのかを押さえておけば、事故に遭ったときにも慌てずに済むでしょう。

真っ先に連絡しておきたいのが警察

交通事故の被害者になったら、最初に警察に連絡をしましょう。軽い接触事故の場合、「公にするほどではない」と警察に連絡をするのをつい躊躇してしまうことがあるかもしれません。ただ、警察への連絡は事故の程度にかかわらず必要です。

連絡をしないと被害者側がさまざまなデメリットを被ることがあるため、できるだけ早めに電話を入れておくのがよい方法です。事故の連絡をすると、現場に警察官がやってきます。警察官は、加害者と被害者の立ち会いのもと、現場検証をおこない、実況見分調書という書類のための聴き取り調査を実施します。

実況見分調書は、事故の過失割合を決める際にも使われる重要書類です。保険金の請求や裁判の際に必要な交通事故証明書は、事故の状況を記載したこの調書の内容から作成されます。警察に連絡をしていないと、交通事故証明書を発行してもらえなくなります。

事故のダメージは後から現れてくる場合もあるため、警察を呼ばないのは得策ではありません。書類がないために、後々必要な補償が受けられなくなってしまうのは避けたいところです。

→交通事故の被害者が知っておきたい供述調書

ケガをしているときは救急車の出動も依頼する

交通事故では、被害者、加害者がケガをしているケースもあります。こういったときは、警察に連絡をする前に119番に電話をかけて救急車の出動を依頼しておきましょう。事故の直後は、被害者や加害者がパニックになってしまうことが予想されます。

事故で受けた衝撃が大きかったときは、軽傷程度でも念のために救急車を呼んでおいたほうが安心です。救急車を出動させる消防署と警察は、事故の連絡を共有しています。被害者、加害者がいずれもケガをしていて警察に連絡ができなくても、119番に事故が遭ったことを伝えれば自動的に警察にも連絡がいくようになっています。

ケガをしている人がいるときは、状況を見て臨機応変に対応をしましょう。電話連絡をしてから現場に救急車が到着するまでの所要時間は、一般の道路でだいたい8分から9分程度です。

高速道路や自動車専用道路の場合は、救急車が到着するまで10分以上かかるケースもあります。このような所要時間を考えた場合、119番への電話連絡はできるだけ早くしておくに越したことはありません。

保険会社への連絡も忘れずに済ませておく

警察や救急への連絡が終わった後は、自分が利用している自動車保険の保険会社にも連絡をしておきましょう。自動車保険の保険会社には、通常は事故対応専用のコールセンターが設けられています。このような窓口は年中無休で営業していることが多く、電話をすれば夜間でも担当者がスピーディに対応をしてくれます。

交通事故では、加害者側が加入している自動車保険を使うのが一般的です。ただ、車両保険などに加入しているときは、被害者が自分の保険を使うこともあるかもしれません。また、現場検証などが終わっていない段階では、当事者のどちらが被害者であるかがはっきりとわからないケースもあります。

したがって、明らかに相手が加害者と分かっている場合でも、自分が加入している保険会社への電話連絡は念のために済ませておいたほうが確実です。

保険会社に連絡をすると、担当者からどのように行動すべきかをアドバイスしてもらえることが多いです。事故の直後で精神的なパニックに陥っているときには、こういった第三者からのアドバイスが予想以上に役立つ可能性があります。

→スクーターを運転していた私が交通事故の被害者になったときの体験談

加害者とのコミュニケーションでは冷静さが大切

警察や救急車が到着するまでの間は、加害者側と話をしていろいろな情報を得ることも大切になってきます。お互いにケガをしていないときは、積極的にコミュニケーションをとって状況を確認し合いましょう。被害者側がまず確認しておきたいのが、加害者の氏名や住所、電話番号などの連絡先です。

可能であれば運転免許証や名刺を見せてもらい、必要な部分をメモさせてもらいましょう。相手の車のナンバーや契約中の保険会社なども、チェックしておきたい情報です。このような情報は、後にトラブルになったときにも役立つ可能性があります。

加害者とコミュニケーションをとるときには、冷静に対応するのがポイントです。相手の主張が自分の見解と違うときも、感情的にならずに警察が到着するのを待ちましょう。事故の調査では、お互いの発言内容も重視されることがあります。

相手のペースにのせられてうっかり主張に同意をしてしまったり、安易に要求を承諾してしまったりすると、トラブルにつながりかねません。このような状況では、誤解を生む発言を避け、落ち着いて行動することが求められます。

目撃者の連絡先を聞いておくと証言が得られることがある

事故を目撃した人がいるときは、相手の連絡先を聞いておくと後に役立つことがあります。目撃者の証言は、被害者側と加害者側の主張が異なるときにとくに重要な意味をもちます。交通事故の場合、車のなかにいる当事者が気づかなかった細かいことを、通りかかった人がたまたま目撃しているケースが少なくありません。

事故直前の信号の色やほかの車両の動きなどを目撃者の証言で裏づけできれば、加害者側と意見が違ったときでも自分の主張が認められる可能性がでてきます。ちなみに、目撃者の連絡先を聞くときはタイミングが重要です。

事故現場を偶然に通りかかった人の場合は、すぐにほかの場所に移動してしまう恐れがあります。こういった人は、連絡先をすぐに聞いておかないと、後から証言が得られなくなってしまう可能性が高いです。警察や救急車が到着するまでゆとりがあるときは、目撃者の確保にも少しエネルギーを注いでおいたほうがよいかもしれませんね。

→交通事故の被害者になったときに知っておきたい、損害賠償請求の基礎知識

交通事故の連絡先は普段からチェックしておこう

交通事故の際には、被害者も状況に合わせてさまざまな連絡先に電話をかける必要があります。車を運転するドライバーは、急な事故のときに慌てないように、警察や保険会社などの連絡先をひと通りチェックしておきましょう。

事故に遭ったときの流れを自分でシミュレーションしておくと、冷静に対処できる可能性が高くなります。

→通学中に起こる交通事故の特徴や加害者が被害者に対して負う責任について